赤い月 参

「反対デス。
あんな変態ドM野郎が相手じゃ、別の意味で心配デス!」


「どえむ?
よくわからぬが、構わぬ。
それにあの者…
少し気になる。」


ナンデスト??!!

寄り添いながら自分を見上げたうさぎの真剣な眼差しに、景時は青くなった。

気になるって言った?
そんな顔して?

まさかぁ。まさか? まじで?


「ううううさちゃん?
まさかアイツのコト…」


「うむ。
これに微かな闇の気配がする。
それと…
なにやら懐かしい残り香が…」


うさぎが、ナゾの心臓病に苦しむバカから奪った羊皮紙を細い指で弾いた。

デスヨネー?
アイツはナイヨネー?

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