１％の出逢い

最悪な旅行

　まちにまった連休になった。

　親には由香と泊まりに行くと言って待ち合わせである駅に向かった。

　遥は嬉しかったこともあり約束の時間より３０分も前に着いた。

　蓮は遥より先に着いて待っていた。

「おまたせ〜。すごい早いね」

「待たせちゃ、悪いじゃん」

「優しいね。あれ？虎之介は？」

「連れてきたかったけどディズニーランドはさすがに無理っしょ。妹が世話してくれてるよ」

「連れてくるかと思った」

　遥の方を見て笑った。

「ムリムリ！」

「乗って。行くぞぉ」

　東京にむけて走り始めた。

　音楽を聴いたり話をしたりして楽しく走っていた。

　蓮が頑張ったおかげで１回休憩しただけで夕方には千葉まで来ていた。

「蓮、大丈夫？無理しないでね」

「余裕だよ。早くホテルに行こうぜ。飯も予約してあるし」

　出発して５時間ようやく目的地の幕張に着いた。

「おつかれさま」

「チェックインしよう」

　高層ホテルなので窓からは夜景が見えた。

　遥は夜景に見とれていた。

「はらへったぁ。予約してあるから行こうぜ」

「はぁ〜い」

　蓮が予約した場所は夜景が一望できる特別席だった。

「きれい。本当に嬉しいことばっかり。ありがとう」

「俺ら、付き合ってちょうど３ヶ月だよ。何にもしてあげられなかったから」

　２人は席に着いて楽しく食事をした。

　食事も終わり部屋に戻り遥はシャワーを浴びた。
その間、蓮は電話をしていた。

　遥が出てきた頃にはずっと走りつづけたこともあり、蓮はソファーで疲れて寝ていた。そっと布団をかけて遥も横になった。

「おやすみなさい」