1%の出逢い
 純一の買ってきた物を見た。

「なにこれ〜!おにぎりとかカップラーメンばっかり」

 純一は遥の持っていた袋を奪った。

「じゃあ、あげな〜い」

 昨日の夜は飲んでばかりですごい空腹だった。

「よく見るとすごい美味しいそうだね。純く〜ん、くださいな」

「調子いいんだから。あい、好きなのとって」

 遥はおにぎりとお茶をもらった。

 食べ終わった頃には純一がバイトに行く時間になっていたので2人で部屋を出た。

「バイト行ってくるよ」

「頑張ってね」

「おう!」

 由香が帰ってくるのは夕方なのでデパートで時間をつぶした。

(いっぱい服買っちゃった…。由香から電話ないなぁ)

 オープンカフェで雑誌を読んでると携帯が鳴った。

「もしもし」

「おまたせ。もうすぐ家に着くよ。今日は親いないから泊まりOKだし」

「ごめんね!今から向かうね」

「いいって。遥と私の仲でしょ」

 遥は由香の家に向かって歩き出した。

 日が落ちたぐらいに着いた。

《ピンポーン!》

「は〜い…。遥じゃん。入って!」

 遥は扉を開けて家に入った。

「疲れたぁ!由香遅いんだもん」

「わかまま言わない。今日はじっくり話ができるね」

 腕を組んで仁王立ちの由香を見た。

「こわいこわい。な〜んも悪いことしてないもん」

 遥は小走りで由香の部屋に逃げるように向かった。

「ご飯食べた?」

「由香が遅いんだもん。カフェで少し食べちゃった」

「少なめになんか作ってくるよ。本でも見て待ってて」

 由香は料理しに行ってしまった。

 食事もお風呂も済ませて由香の部屋で寝転んだ。

 2人で今回のことを話し始めた。
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