生徒会長の裏の顔
「あー…。そうなのか」
「あの、さっきの人達って、成績優秀者ですよね?
そんな人達がいじめって…」
私は校庭に向かいながら、会長に聞く。
「だからだろ」
「え?」
「勉強のプレッシャーでイライラして、それを弱い奴にぶつける」
会長は、眉間に皺を寄せて低い声で言う。
なるほど…。
「本当に、もう大丈夫なんだな?」
突然顔を近付けて聞いた会長に、私は頷く。
「じゃあな」
ひらひらと会長は手を振って、本部の方へ歩いていった。