叶わない。
「おはよう。」
教室へ次々とクラスメートが入ってくる。
僕の親友の聖也が近づいてくる。「陸翔~。おはよ~、今日の数学ダルいね、小テストあるし。」
と愚痴ってくる。
聖也は、小学生の頃からずっと同じクラスで家も近所で一番の親友だ。

「うーん、俺は大丈夫!!昨日徹夜で勉強したし!」
得意気な顔して嫌みらしく言う。
「えー、ちゃっかりしたんだ。」と悔しそうに言う。

それと同時に担任が入ってくる。
「おはようございます。みんな席ついてー。」
みんながざわついて席へつく。「今日は転入生を紹介する。入れー。」
転入生らしき子が入ってくる。「神浦愛佳さんだ。みんな仲良くしてな。じゃあ一言!」
関西弁混じりに担任が言う。
「神浦愛佳です!宜しくお願いします。」
と緊張したように言う。
「じゃあ真ん中の列の後ろから2番目の席に座ってなー。」

俺の隣か!?てか、めちゃくちゃ可愛いー!目はめっちゃ大きくて髪もいいかんじのストレートじゃん。
隣に座る。
目が合うと
「おはようございます。仲良くして下さい。」
と顔を赤くして微笑みながら言ってきた。
「こちらこそ。」
と一応答えておいた。
凄く嬉しかった。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop