それでも、好き。


― 十二月某日




「矢嶋くんー!」

「何ですか?」


バイト先の事務所の扉を、私は勢いよく開け、休憩中の男の子に飛び付いた。



「今日、まだ矢嶋くんと会話してないです!!私、矢嶋くんと出勤が被った日は、矢嶋くんと必ず一言会話してから帰るって決めてるんですから!!」


そう言うと、彼は微笑んだ。



「何ですか、それ。どんな決め事なんですか」



< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

公開作品はありません

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop