揺れる水面 映る月影は何処から


「意外って何だよ!」



「まあまあ。それより、決断は出来ましたか?」



妃絽の話を無視し、影時は話を本題に戻した。



話を振ったのは影時なのに、彼は大してそれを気にしている様子はなかった。



妃絽はそれに苛立ちながらも頷いた。



「では、どちらを選びますか?」



影時は左右の色が違う瞳でまっすぐ妃絽を見つめる。



妃絽は深く息を吸い込むと影時と向き合った。





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