揺れる水面 映る月影は何処から


妃絽は子供達と視線を合わせると、一人ずつ頭を撫でて行く。



「皆、ちゃんと勉強しなよ?しないと、繭と夏樹みたいに馬鹿になるからね。馬鹿になりたくないでしょ?」



子供達は一斉に頷いている。



余程馬鹿にはなりたくないらしい。



傍らでは馬鹿と言われた繭と夏樹がブーイングしている。



妃絽はそんな光景にまた笑みを零した。






< 243 / 270 >

この作品をシェア

pagetop