揺れる水面 映る月影は何処から


そんな二人を見ていた沖田達は――。


「あ~あ、左之さんのせいで喧嘩おっぱじめちゃいましたよ」



「原田はいつも一言余計なのだ」



「確かに余計だな」



「馬鹿左之!」



「………………」



妃絽と土方が喧嘩を始めた要因である原田を沖田、斎藤、藤堂、永倉の順に罵っていた。



一方、四人に罵られた原田は道場の角に大きな身体を丸め、のの字を書いている。



よって、その場には二人の喧嘩を止める人物はいない。






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