揺れる水面 映る月影は何処から


「望月、腕を見せろ」


「大丈夫だ…ッ!あんたらは先に行け!」



「だが…」



「行け!い…っ」



妃絽は痛みに耐えながら、土方達に先に行くように促す。


すると、土方は盛大に溜息を吐いた。



「新八、隊を率いて先に行け。俺はコイツの治療をしてから、向かう」



「ああ、分かった!お前ら、行くぞ」



彼の言葉に頷くと、永倉は隊を率いて天王山へと走り出した。





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