花と蝶
また沈黙が続く。


先に静寂を破ったのはまた、浩司だった。



「あのさ、そんな怯えんなよ」



何て返したらいいのか迷っていると、
浩司が続けた。



「花菜がいいって言うまでしないから」

「浩司…ありがとう」



浩司は照れたように笑った。
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