最近なじみました。
「つーことで、何日かこの家泊めろ」
「…は?」
いきなりすぎる。
勝手すぎる。
そして…説明を省きすぎ!
「いいだろ、小さい頃からの仲じゃんか。それにおばさん達は旅行で居ないんだろ?俺が居てやらねえと心配だ」
「ちょっ、意味分からないし!お母さん居ないからむしろその…危なそうだし…」
「なんだよそれ」
ギロリ、睨まれた。
「あ、いえ、その」
「ま、おばさんに泊まる許可もらってるし。てか、むしろ頼まれたんだから、ダメなわけがない」
「え、嘘はダメでしょ」
「本当だっつーの。ケータイ見てみろよ」
そんなわけないじゃない。
16歳の思春期真っ只中の可愛い1人娘を、どこぞの馬の骨とも分からない男と1つ屋根の下に泊まることを許す親なんて―――
いた。
“たっくんが、家の鍵をなくしたみたいだから泊めて上げてねっ♪
あんた1人じゃ心配だったから安心したわ!
ps.迷惑掛けちゃダメよ”