最近なじみました。
なんて酷いの、お母様!
「…………。」
「ほら、言っただろ」
「……はぁ、」
思わずため息が出る。
「別に良いじゃん。鍵がアメリカの母さんから送られてくれば俺は家に帰るし、隣の」
そうか、コイツは隣の家に昔は住んでたんだっけ?
急展開過ぎる事態に頭が着いていけてない。
でも―――
「そういう問題じゃないっ…」
「何が?」
まったく訳の分からない、なんて表情をするたっくん。
だ、だって…
「たっくんは知らないだろうけど…
あ、あたし彼氏いるんだ、」
自分で言って恥ずかしい。
「は?」
「しかも、明日の夜に泊まりに来る予定で…この家に」
そう。
お母さん達が居ない間に初のお泊まりをしようとずいぶん前から計画していたのだ。