最近なじみました。
「なにするの」
「何って、この体勢ですることは1つ」
「ふざけるな」
「…至って真面目」
言葉通りに一瞬真面目な表情になったかと思うと、
顔が段々近付いて―――
柔らかいそれが口に触れた。
ヤバい、パニックで身動きが取れない。
軽い一瞬のはずだったのに、心臓が激しく鼓動を刻む。
少し離れた竜騎の顔は酷く色っぽかった。
「…やべっ」
そして勝手に近付いてきたくせに、勝手に離れた。
「今日はここまでにしといてやる」
勉強机の椅子に腰掛けた後に背を向けながら言われたその一言に、あたしの頭が理解したと同時にパンクしたのは言うまでもない。