crazy story
「か、楓。立って、行くよ」

「ぃゃ、ぃやぁああぁ・・」

なんとか立ってくれた楓の腕を掴み

その場から立ち去った。

・・・・・

「楓。はい、水」

通りかかった自動販売機で水を買った。

楓はベンチに座り未だブルブルと震えている。

こんなコトが起きるなんて。

「ねぇ、美沙」

楓が口を開いた。

「これって、あの本のせい・・だよね」

「でも、そんな非現実的な・・」

「だって!!!」

楓が叫んだ。

私の肩を掴んだ。

「だって・・この状況、あの本と同じ・・」

< 13 / 22 >

この作品をシェア

pagetop