crazy story
気が付くと、あたりはもう暗くなってた。

最後のページを読み終えた。

横を見ると、楓はグッタリしていた。

「楓、大丈夫?」

「ん~。なんかこの本見なきゃ良かった」

「タイトルどうり、「狂った」「物語」だったね」

本を閉じるとき、裏表紙の間に何か挟まっているのを

見つけた。

なんだこれ。紙?

紙は二つ折りにされていた。

中を見るとホラーでよくある言葉が書いていた

「この本は、見たら終わりだ。
 
読んだものの人生が狂ってしまう

この本のように...」

「なになにー?その紙どっから・・・ひっ!?」

楓が謎の紙を覗き込んで軽く悲鳴をあげた。

「なに」

「なんか・・この本読んだ後に、見たら終わりだ、とか
かかれたら・・ねぇ」

「別に、さすがにならないでしょ。ただの「絵本」だよ?」

楓は、そうだよねーといいながら帰る準備をしている。

時刻は19時。私も帰ろう。

「あ、楓。この本どーすんの」

「んー。家に持って帰りたくないし、学校においてこー」

「おっけー。よし帰ろう」

教室の戸締りをして職員室に鍵を置く。

やっと帰れる。

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