crazy story
握り締めていた携帯が鳴る。

楓からだ。

「美沙・・誰も家にいないの。外にも」

「うん。私もさっき確認した。誰もいない。
そいで、不気味な暗さ」

電話越しから分かる、楓は怯えてる。

「美沙、もしかしてあの本・・」

「まさか」

「でも、昨日の紙に書いてたよ・・ね」

「「この本は、見たら終わりだ。
 
読んだものの人生が狂ってしまう

この本のように」」

同時に言う。

「美沙、怖い。私・・」

「とりあえず合流しようか。楓そっちいくから待ってて」

「うん・・」
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