ブルーブラック【番外編】

片想い―――。


言われればそれに当てはまる感情だな。


だけどどうだ、その感情を2年も温めてるとは···。
27になってまで···。

ストーカーみたいなこんな想い、引くよな。


と言っても、再会なんて可能性はゼロだから、そんな心配は要らないか。


あれから、入荷した商品はいつの間にかなくなっていて、俺が休みの時に来たのか、売場を離れた時に来ていたのか…。

結局会うことは叶わず、現在に至る。


「あ、今日だな。新入社員。今年はうちの店に配属になる子がいるらしいって聞いてたから楽しみだ」

「あー···」


そんなやりとりしていたら朝礼の声が掛かった。

床一点を見つめつつ店長の話をかいつまんで聞いて、頭の中で今日の仕事を順序立てる。



「じゃあ、紹介します。今日から2階に配属になった新入社員です」

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