cяimson moon 赤い月 extra

「「…」」


「何か用か?
夕飯を食べてゆくか?」


大吾と祥子は声を失っていた。

うさぎの黒いはずの毛先がキラリと銀の光を放ち、二人の知りたかった秘密の欠片を露呈していたにも関わらず、一向に気づけなかった。

だって…

ソレ、なんてエロゲ?

ボタンを2つ開けた襟元から覗く鎖骨。
折り上げられた袖。
露になった白く艶かしい腿。

ソレ、なんて裸Yシャツ?


「「…」」


「来るなら来るって、一言言えよー。
…どしたの?」


固まる二人に、ストーカーが歩み寄った。

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