cяimson moon 赤い月 extra

「帰ってやれば?
アイツ死ぬほど心配すンぞ?」


「それは大丈夫じゃ。」


さっきまでの乙女モードはドコへやら。

うさぎはいつもの口調で、自信満々に断言した。

なんか… ヤな予感…


「この前無断で散歩に出て、散々叱られたからな。
『薫の家にゆく』と、書き置きしてきたのじゃ。」


「…
うさぎサマ、見つけたエロ本どーした?
元に戻した?」


「…
ど… どうであろうか?
その… 気が動転して…」


また乙女モード突入。

赤い顔で視線を泳がせながら首を傾げるうさぎを見て、薫は頭を抱えた。

予感的中。
完全に巻き込まれた。

まさに
エロ本発見

不潔! キライ!

三行半
の、パターンじゃん。

今に盛大に勘違いした景時が、血相を変えて飛んでくる…

< 141 / 212 >

この作品をシェア

pagetop