cяimson moon 赤い月 extra

適当極まりないが、味わい深くもある?星座探しをしていると、息子の目がトロンとしてくる。

彼の電池切れの合図だ。

いつものように息子を背に乗せ、いつものように家に帰る。

いつものように眠ってしまった息子をいつものように寝室で眠る妻の隣に転がせば、夫の一日は終わるのだが…


「…
ナンデコーナッタ?」


今夜はいつものようではなかった。

台所の床に幾つも転がる、ビールの空き缶。

ダイニングテーブルの上に散らばった柿ピー。

そして、呑んだくれている妻…

大急ぎで息子を布団に転がした夫は、ミネラルウォーターを入れたコップを妻に差し出した。


「コレヲ 飲メ。
イッタイ、ドウシタンダ?」


「…
こんな時間まで遊び歩いてるなんて…
イイご身分ねぇぇ? ヒック…」


赤い顔をした妻が、夫を睨み上げた。

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