cяimson moon 赤い月 extra
「千景、落チ着イテ 話シ合オウ。
景時ノコトハ」
「景時、景時って…
私は放置プレイかぁぁぁ?!」
「ゥエエ?」
なんなんだ?
なんで怒りが増幅すンの?
子育て方針が原因じゃないの?
頬を膨らませる妻は、怒っていても可愛い。
でもココで笑ってしまうと、さらに叱られそう。
困り果てた夫は、妻から顔を背けた。
そんな夫の様子を見つめていた妻が、悲しげな声で話し出す。
「…
もう、私がイヤになった?
もう、私と一緒にいたくない?
…
ゼンキがそう言うなら私は…」
…
ハイ?
なんの話デスカ?
「もう猶予は一年もないもの、ね。
ゼンキが考え直すのも、当然だと思う。
私、あなたの餓えを防ぐ術をもう一度造るわ。
そうすれば、ゼンキは自由に」
「チョーッット、待ッタァ!!」