cяimson moon 赤い月 extra

「コレ、ぶっ壊しちゃって?」


秋時に連れて来られたのは、夜の慈愛学園。
ブルーシートに囲われた旧体育館の前に、秋時、うさぎ、心配でくっついて来た景時が立っていた。


「老朽化と耐震の関係で、新しいの作っただろ?
夏休み中に古いの解体する予定だったンだケド、頼んでた業者が倒産しちゃって困ってたンだよねー。
大丈夫、まだ金は払ってなかったから、バイト代はガッツリ出せるよー。」


短時間。
高収入。
うさぎにしかできないバイト。

ソーデスネ。
確かに。


(心配して損した…)


景時は項垂れ、ガックリ肩を落とした。

秋時はそんな景時の背中を叩き、ニヤニヤしながら耳元で囁く。


「ヤラシー想像しちゃったか?
発情期のガキが。
孫が惚れてる女に、そんなヤバい真似させるワケねぇだろが。」

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