cяimson moon 赤い月 extra

渡り廊下の向こうに見えた影。
景時と薫を視界に捉えたのか、足音がピタリと止んだ。

背後のうさぎが息を飲む。

が…


「…アレが?」


「あれじゃ。」


でぶ、ガリ、ちび、メガネ…

えーと…

様々な二次研、及びパソ部の方々デスヨネ?
確か。

えーと…

や、こんな言い方してほんとスミマセン。
オタク様デスヨ、ネ??

憑かれてるっつーか…

元々、妄想に取り憑かれておられるんデスヨネ???


「えーっと…
うさぎになんか用?」


声を掛けた景時と隣に立つ薫を見て、オタク様方はなにやらコソコソ相談を始めた。

学園では不良枠に組み込まれている二人に恐れをなしているのか、ジリジリ後退している。

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