cяimson moon 赤い月 extra

「うさちゃんは、どんなのが好き?
そそそその…
うさちゃんは、クリスマスは俺と」


「なるほど。」


軽く頷いたうさぎは、雑誌をパタンと閉じた。

いやいや。
今夜は強制終了は勘弁してよ?

結構…てか、俺にとっては超重要なお誘いを今からするンだから。


「ちょっと?
うさちゃん、聞いて…」


「出掛けて来る。」


「へ?」


景時が驚いて瞬きすると、うさぎはもう部屋にはいない。

ベランダに通じる窓が開いていて、冷たい風が吹き込んできて、うさぎは宙に浮いていて…


「はぁぁぁぁぁ???!!!」


景時の叫びが、一人になった部屋に虚しく反響した。

今ナニが起こったの?
一瞬だったヨネ?
なんで外にいんの?
速すぎンだろ。
本気?
ソレが鬼神の本気?
あり得ねぇからぁぁぁぁぁ!!

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