cяimson moon 赤い月 extra
軽く凹んで俯きながら赤い髪を掻き上げた景時の袖を、うさぎが引っ張った。
「それで?」
「ん?」
「ん?ではない。
どう返すものなのじゃ?
『そうですね』では、返事にならぬのではないか?」
あらら?
思ったより食いついてきてンじゃん。
ナニ?
やっと、スルーされずに返事がもらえる流れ?
漱石サマ、アンタ、スゲぇよ!!
景時の胸は期待に高鳴った。
「へへへ返事はね?
『私、死んでもいいわ』ってのが、一般的カナ?
コレは、また別の作家サンの表現だケド…
って、あれ?」
気づくと、景時を見上げるうさぎの眉が顰められていた。
…
不機嫌デスネ。
どー見ても。
俺、どんな地雷踏みマシタカ?