cяimson moon 赤い月 extra
「愚かな。
毎度好いた女に死を覚悟されていては、男は安心して愛を囁けぬではないか。」
あー…
『死んでもいいわ』が、気に入らないのネ。
「ただの言い回しっつーか、言葉遊びみたいなモンだから、ソコまで深く考えなくてもイイんじゃね?」
景時は苦笑しながら、うさぎの頭に軽く手を置いた。
だが、うさぎはその手を取って小さな両手で包み込み、真剣そのものの表情で景時を見つめた。
もしかして… 返事?
来るか? 来るのか?
景時も膝を落としてしゃがみこみ、うさぎの赤い瞳を見つめた。
「案ずるな。
妾はそのようなことでは死なぬ。」
…
…
…
「あー…
えっと…
ありがとう…?」