意地悪くんの恋愛事情
「っで、なん組だった??」
「2組だって。」
え!?…2組?
だってさっき私が見たとき無かったのに。
「はあー、ここ」
のんちゃんには何でもお見通しのようで
大きくため息をはき掲示板を指差した。
そこには確かに宮本愛理と書かれてある。
「うっそ!!やったあー」
喜びのあまりのんちゃんを抱き締めたら
子供か、なんて上から聞こえたけど知らないふりー
「あ、ヤバい!!早くしなきゃ入学式に遅れる」
「え?」
のんちゃんから放れて周りを見渡すとそこには
私とのんちゃん以外誰も居なかった。
「ぎゃああ!!のんちゃん早く行くよ!」
私は慌ててのんちゃんを引っ張り体育館へ走りながら向かった。
――――――
――――
――…
何とか間に合い私達はクラスの列に紛れ込み
幸いな事に今は先生が生徒を名前順に並べてる最中だった。
「次はー宮本愛理。」
あ、私だ!
「はっいはーい!」