ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
ベンチに腰掛ける愛斗くんのそばにいくと……。


「橘さんなら、ひとりでジェットコースター」


愛斗くんはニコッと笑って、後ろの方向を指さした。


そして、ベンチに座ったまま横にずれ、あたしのために場所をあけてくれた。


「あ……。
ありがとう……」


本当は……。


すぐにでも煌の元に行かなくちゃ、さっきの場所に戻らなくちゃと思うのだけど……。


あたしは、愛斗くんの隣に、ストンと座った。
< 181 / 616 >

この作品をシェア

pagetop