ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
顔を歪めながらそう言った後……。


煌は、はぁーっと長いため息を吐き出した。


そんな煌に向かって、あたしは大きく頭を下げた。


「ご……ごめんなさい……。
あの……お……お手洗いに……。
行きたく……なっちゃって……。
それで……」


顔をあげることなく、頭を下げたままそう言ったのは……。


もちろん、嘘を見破られないため。

< 196 / 616 >

この作品をシェア

pagetop