ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「べつに。
深い意味なんて、なにもないけど?
でも、ソイツ。
なーんか、知ってるヤツに、似てるんだよね」


そう言って、反りくり返るようにベンチにもたれた。


「だから、ソイツに盗られる前に。
オレに心優ちゃん、ちょうだいよ」


にこにこ笑いながら、スイッと片手を出した愛斗くん。


その手をパシッと払いながら、煌は言った。


「やるか、バカ。
愛斗はもちろん、そのなんたらつーモデルにも」


その後は……。
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