ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
おやすみのキスとバイバイ
ふぅ……。
間に合った。
助かった……の……かな?
よくわからない汗をかきながら戻った自分の部屋。
弥生さんは、あたしのことを起こす名人だよ、ほんと。
あの手、この手で、あたしをベッドから引きずり出して。
今まで、一度も仮病で、学校を休ませなかった達人なんだもん。
弥生さんのあたしを見る目の確かさに感動しながらも、若干のわずらわしさを感じていると……。