ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「それから、ケータイは、切らないこと」


「…………」


「わかったな」


お兄さんは、ポンポンッとかずくんの肩を叩いた。


「じゃあ、急いで、撮影用の衣装に着替えて……。
……っと……。
ちょっと待った。
カズ……。
その子……誰?」


お兄さんは、ようやく気がついたとでも言うように……。


目を見開いてあたしを見た。

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