ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
個性的な服を着た……30才前後くらいの男の人が、あたしの顔にファンデをペタペタぬってくれる。


「それに……。
あのカズくんの彼女なんでしょ?
あたし、ファンだったのに。
もぉ……。
二重に嫉妬しちゃう!!」


チークをポンポンはたいて、口紅とグロスも丁寧にぬって。


「でも……。
栗橋さんの見る目の確かさには、いつも驚かされるのよね~」


口と同じくらい手を動かしながら、アイシャドーにマスカラをぬってくれる。

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