ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
どころか……。


「バーカ。
声、出すな」


3人いるうちのひとり……オレンジの髪の男に、口をガバッと手で押さえられた。


「ほら早く。
誰にも見つからないうちに、車の中に連れ込もうぜ」


「……だな」


「今からさ。
オレ達と、いいことしようなぁ?」


下品な笑いを口に浮かべ、シルバーの髪の男が、あたしの腕をグッと掴んで引っ張った。
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