ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
その瞬間……。


よろけたあたしの口元から、オレンジ色の髪の男の手がスルッとはずれた。


「……っ」


「バーカ。
離すな」


あたしの腕を掴んだシルバーの髪色の男が、へらへらっと笑って、オレンジの髪の男をぶつマネをする。


そのとき、あたしの口から、無意識に……。


「煌……。
煌……助けて……」

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