ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「痛いっ……」


「痛いじゃない。
腑に落ちない先週の話を聞かせろと言ってるんだ。
ボディーガードまでしてやったんだ。
聞く権利くらいあるだろう。
1分で要約しろ」


腕時計に視線を落とした後、玲央くんはムスッと唇を引き結んだ。


「……っ。
そんな……。
1分なんて……」


言えるわけがない。


時間はもちろんのこと、内容も。
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