ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
個室の奥には……?
「大丈夫か?
心優……」
崩れかけた廊下と、階段。
それを全速力で駆け抜けて、あたし達は3階にある部屋に入った。
「とりあえず、ここに隠れるか」
パタンと部屋のドアを閉める五十嵐くん。
割と広い部屋に置かれているのは、ベッドが4つとソファにテーブル。
どうやら3階は、ファーミリー向けの病室が並んでいるらしい。