ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
でも、もちろん。


五十嵐くんの返事も、のんちゃんの返事も聞こえるはずはない。


「…………」


今、聞こえるのは、やかましいカラオケの音と、男の子達の荒い息遣いだけ。


そんなことは……当たり前。


そんなこと、わかりきってて。


五十嵐くんやのんちゃんの名前を呼んでみるなんて。


あたしって……バカだなぁ……。
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