ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「五十嵐くんが……。
あたしのことを助けにきてくれるわけがないもん。
あたしの居場所も……。
あたしが怖い目にあってることも。
五十嵐くんが……知ってるはず……ないもん」
そう、あのとき。
五十嵐くんに、電話をかけたいとは、思ったよ?
でも……。
実際には、しなかった。
できなかった。
あたしのことを助けにきてくれるわけがないもん。
あたしの居場所も……。
あたしが怖い目にあってることも。
五十嵐くんが……知ってるはず……ないもん」
そう、あのとき。
五十嵐くんに、電話をかけたいとは、思ったよ?
でも……。
実際には、しなかった。
できなかった。