ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
思ってもみなかったかずくんの言葉に、びっくりするあたしの向こう。


「おー!!」


振り返ることなく、歩みを止めることなく、煌が片手をひらひら振った。


その後ろ姿を見つめ……。


「やっぱ、勝てねぇなぁ……」


かずくんは、悔しそうな笑顔を浮かべた。


「……え?
勝てないって?」


“どういうこと?”


心の中で、そう聞き返したあたしに……。
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