ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「……あっ……」


おじさんが、握っていたロープをスルリと離した。


「……やった……」


そのタイミングを逃さず、さっき五十嵐くんが連れていかれた方向に向かって走る。


後ろからは、もちろんゾンビが追ってくる。


「はぁ……。
はぁ……」


荒い息が口からこぼれる。
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