ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
機械の隙間で
――ドックン、ドックン。
ゾンビに追っかけられている最中、横から伸びてきた手に口を押さえられ……。
大きな機械と機械の隙間に、引きずりこまれるのは……。
もう……。
心臓の音しか聞こえないくらいの、ものすごい恐怖!!
だって……。
「……っ」
今、あたしの背中に密着してるのは……?
今、あたしの口を押さえているのは……?
まさか……!?