ヤンキー王子とラブレッスン④【完】
「早くしろよ」


五十嵐くんは、さっきと同じように、唇だけを動かした。


「うぅ……」


五十嵐くん。


この調子だと……。


なにがなんでも、あたしからキスさせる気だ。


うぅ……。


あたしにできないこと、わかってて。


あたしが恥ずかしがることを知ってて、わざと意地悪してるんだ。
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