言葉にすれば
嶋田くんは『彩実』っていう瞬間、少し恥ずかしそうに頬を赤らめる。

いつも堂々としてる嶋田くんのそんな様子がおかしくて、あたしはいつも笑っていた。



本当はあたしも、嶋田くんを
『悠布』

って呼びたい。

でも、恥ずかしくてなかなか言い出せないまま。



そんなあたしを待ってくれることもなく時間は過ぎて、季節は変わり、冬になった。
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