限りなく黒に近いグレー
小学校5年生にもなって、低学年の子達と遊ぶしか出来なくなっていた


同級生の男の子が、そんな私をからかって


ガキと遊ぶしか出来ないのかよ…


と言った


私を遊びに誘っては、仲間外れにして笑う


仕方なく一人で下校する


教科書の落書き、机の落書き


ゴミ箱に捨てられた筆箱

折られた筆


傷付けられた裁縫箱


毎日繰り返される苦痛に耐えられず、学校をズル休みする



3日も休むと母さんには、気付かれてしまった


心配をかけてしまった悔しさで、学校へ通った


否定も虚しく、いじめが両親にバレ始めた


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