限りなく黒に近いグレー
何でこんないい子がいじめなんて…


そう言った父の目には、涙が溜まっていた


母の口も悔しさで歪む

余計に申し訳なさが、募った



私は何でこんな目に会うのかを、ベッドの中で考えた


何かしたのか、私が悪いのか…


気持ち悪い


ってなんだ……


泣いた夜は数えきれない


楽しい事ももちろんあった


仲良くしてくれる…


私の期待はすぐに、いじめと言う形で裏切られた


そんな繰り返しの中で、諦めの良さを学んだ


小学校6年生の時、また深く傷付く事件が起きる


学級委員を押し付けられ、掃除も一人でやらされた


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