限りなく黒に近いグレー
そんなある日席替えがあり、私の席は廊下側の1番前に決まった


やっぱり仲良くしたかった私は、ひとつ下の男の子にお願いして席を替えて貰った


調度教室の真ん中辺りで、しばらくは打ち解けられた気がして嬉しかった


数日後私の期待は微塵も無く、打ち砕かれた


朝学校に付くと、教室を見て私は愕然とした

席が元通りになっていただけではなく、私の席だけを残し教室の反対側に皆は机を寄せていた


涙が止めどなく溢れて、胸が苦しくなった


嗚咽が漏れ、言葉にならない


数分後、始業ベルがなる


教室にやって来た担任は、授業を遅らせてまで私を庇ってくれた


吉田さんは泣いています…

席を戻しなさい…
< 14 / 82 >

この作品をシェア

pagetop