限りなく黒に近いグレー
流しで洗っていると、雑巾を投げた男子が寄ってきた


そんなつもりじゃなかった…


謝っているつもりらしい…


私は申し訳なさそうにしている男子の顔を見ても、何も感じなかった


ただ悔しさでジャージを洗った



涙で歪んだ私の顔…


何がそんなに面白いんだ…


何で私が…


到底答えの出ない自問自答に、その後も悩み続ける事になった



相変わらず陰口が飛び交う中、頑張って学校に通っていた



中学3年の時

仲良くしていた友達が、ある日を境に口を聞いてくれなくなった


理由なんかどんなに考えても、解る訳なかった


悲しい3日間を過ごした


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