限りなく黒に近いグレー
綺麗な教科書を見て安心する


机の落書きも無い…


クラスに馴染み始めると、いじめられていても楽しかった


1年生の夏、変なあだ名を付けられている事に気付く


モアイ…


あごいさむ…


まだ色々あったが、私は気にしない事にした

ある日クラスの男子が、

吉田って強いよな…


と言ったのを偶然耳にした


私はとても気分が悪かった


今までどんな思いで耐えてきたか


今までどんなに我慢してきたのか


ちっとも強くなってないから、心を閉ざす事で自分を守っていた


結局、私は誰にも理解されないんだと改めて思った



中学の時に、私にバケツの水をかけた男子


菅野と同じクラスになった事を、秋には凄く恨むようになった

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